香をきく
2007年 09月 07日
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香道に関しては、ほとんど無知の私ですが、
香りをかぐ…ではなく、
香りをきく…と表現するのだそうです。
香りで、昔の記憶を思い起こすことがありますよね…
道ですれ違った知らない人なのに、
記憶の中に封印してあった香水の匂いに、
学生時代の友人の顔を思い浮かべたり、
古民家のレストランに入ると、
おばあちゃんのお家の匂いを思い出したり…
落ち込んで悲しい思いをしていると、
華やいだ香りが、どうも気になってしまったりと
その時々で、好きな香りが変わるようです。
香りは自分の心の中を写す鏡のよう。
だから、香りをきく…という表現をするのかしらね。
最近のお気に入りのお香は、
京都にある香彩堂さんの「ほのか」です。
チューブローズ・ジャスミンのトロピカルなお花の香りなのに、
なぜか、心がなごむような落ち着いた香りです。
くゆる煙を、ゆっくりと見ながら、
静かな時間を過ごすこと…
それは、心の中の自分を写している大事な時間です。
by ribbonlei-room
| 2007-09-07 21:12
| つぶやき
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